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こちらのページは、移動体通信業者より携帯基地局の設計図・図面業務を請け負う株式会社バディネットによる「携帯基地局の設計図・図面について」の解説記事となります。各種お問い合わせは、本ページ下部にある「お問い合わせ」ボタンよりお願いいたします。
携帯基地局を建設するために必ず必要となるものが「設計図」です。設計担当者により書き起こされたものは「図面」と呼ばれ、基地局オーナー様への説明や工事に活用されます。
基地局建設への置局交渉が進んでいくと、オーナー説明のために図面を書くことになります。基地局の図面作成にあたり、現地を確認するために現地調査を行います。この現地調査は、実際に工事をする施工会社が現場に行き、現地で状況を確認していきます。
その内容ですが、設置する場所や荷物を搬入するための搬入ルート、これらを必要であれば寸法などを図りながら撮影していきます。そして、この撮影データをもとに設計担当は図面を書いていきます。
私の関わっていた職場では、設計担当が現地に行くことはあまりありませんでしたが、設計者が直接現地調査へ行くこともあるようです。
以前より建設業務をやっている方からは、「昔は手書きで図面を作成していたから本当に大変だった」と聞きます。今は、パソコンで図面を作成できる時代です。使用ソフトは移動体通信業者によって違いはありますが「AutoCAD」を使用している会社が圧倒的に的に多い状況です。
この使用ソフトに関してはプロジェクトによって実に様々で、中にはマイクロソフトExcel(エクセル)で作成するものもあります。
設計では、まず、オーナー説明用に基本図を作成します。これは簡単に言えば簡易図面のことで、オーナー側にとって必要のない部分を省略した図面となります。平面図、立面図、設置図などの基地局をどのような場所に建てるのかイメージできる範囲が書かれていて、この基本図を基に交渉が進んでいきます。
そして、契約に進めるようになった段階で詳細図へと進みます。この詳細図は「詳細」と書いてある通り、建設におけるすべての情報が書かれている図面で、建設に関わる全ての担当者が見る図面となります。
携帯基地局の図面作成には時間がかかります。本記事執筆者である私も、過去に興味本位で教えてもらい、一度図面を書かせてもらったことがありますが、1ページを書くのにもかなりの時間を費やしました。
実際の理由は異なるかも知れませんが、交渉がうまくいかず設置NGとなっても、基本図の時点であれば設計担当者の作業負担も軽減される、そういった配慮があり基本図と詳細図で分けているのではないでしょうか。